実はミャンマー最古の遺跡かな?
友が言うには「youtube やブログで専門的なこと発信しても誰も見てくれないよ」と言われたが、今 ホットな話題なので、取り上げることにした。
ミャンマーの最南端のコータウンには、一度一人旅で行ったことがある。ヤンゴンを出発ダウェー、ベイ、コータウンと各駅停車のような飛行機だった。飛行機の機内から鼻水が止まらず体調が悪かった。やっとの思いでコータウンのホテルに到着した。それほど大きくない道路を挟んで、目の前は海である。海に隣接している街を他にヤカイン州のシットゥエーとベイくらいしか思い付かない。ミャンマー的には目の前が海という立地というのは、そうある物ではない。ホテルの部屋は3階だったか?窓を開けると、目の前に海の方向を見ている群衆がなにやら騒ぎながらそこにいた。荷物を運んできたボーイに何事か聞くと、なんでも水死体が上がったらしい。到着早々なんて事だと思った。その夜から熱が出てきて寝込んでしまった。5泊中4泊は具合いが悪く、ホテルで寝込んでいたので、写真も撮ってないし印象に残っているものも少ない。最後の1日で町の見学は出来たものの、想い出になる程のものではない。毎日タイのラノーンに働きに行く多くのミャンマー人がイミグレに並んでいた。私もラノーンに行けるかどうか聞いてみた。ラノーンには温泉があると知人から聞いていたからだ。すると、局長?だか偉い人の部屋に通されてしまった。とても気さくな人だった。「出れるよ」と言って、ちょっと間を置いて「でもね。ここに帰ってこれないよ。残念だけど。バンコクまで行って、またビザとってヤンゴンに戻る事になるけど。それでも行きたい?」と言うお答えだった。「温泉ならコータウンにもあるよ」と言う言葉も付けてくれた。けっこう優しい。でも色々回っていたら、温泉に行く時間は残されていなかった。次回行く事があったら、温泉♨️にも行ってみたい。でも町中にタイ製品が溢れている以外、さほど魅力がある街ではなかった。
追加 フェリー船で行くタテェチュン(富豪島)には、ちょっとだけ船で行ってみた。乗った船で折り返しすぐ戻ってきったので、15分間だけの上陸だった。船の上でいろいろ聞いてみた、つまりギャンブルと売春(マッサージと言ってはいたが)の島で、お客はタイから来るようだ。そんな仕事についてると思われる女性も5、6人乗船していた。
追加2 コータウンの産業は、すぐ近くのタイとの貿易と、ゴム産業、穴燕の巣製品 タイからの観光客
そのコータウンが今注目を浴びている。(考古学に興味がある人に限るけど)
2020年9月17日のミャンマーアリン紙(日刊紙)によると、2018年から始まったフランスの考古学チームとミャンマーの共同研究の成果の一部が発表された。
コータウンの近くのオージー古代の港遺跡からと、コータウンから北に約50kmのマリワン遺跡から、水路の跡や城壁なども出土した。炭素年代測定法によるとBC4ー2世紀の遺跡である。ミャンマー国内で一番古い遺跡かも知れない?
他にガラス製品や焼き物のかけらなど、銅製の矢尻 鉄製の武器の一部 数珠 カラフルなトンボ玉やガーネットなどもたくさん出土している。ブラフミー文字(古代ベンガル語)や中国の物も出土しているそうだ。
モーラミャインや、正確にはタンルイン川を挟んでヤンゴンに近いモッタマから、不思議なもの珍しいものが時々出土すると言う話は前からよく聞いていた。昔からの港もあることだから、中国からベンガル湾インド洋アラビア海を越えて、遠くヨーロッパまで続く海のシルクロードでもあったのだ。
前から知りたかった季節風(モンスーン)を使うと、ベンガル湾をスルスルと航海できる説明もついていた。
つまり
5月下旬ー10月まで 雨季には西から東 ベンガル→コータウン
11月ー3月 乾季 東から西 コータウン→ベンガル
5月ー10月までは、ミャンマーの雨季と同期している。
アンダマン海 ベンガル湾、インド洋を、時期と季節風を見極めた航海で、今のバングラディッシュ辺りから、コータウンまでは、わりあいスムーズに帆船での航海が可能だったて事だ。
でも中国南海から西方に進む「海のシルクロード」は、そう簡単な航海ではない。
まずは最大の難所、海賊による略奪の危険性の高いマラッカ海峡、座礁や船の難破の危険性もある。何よりまだスエズ運河などない遠い古代の話である。海のシルクロードは、アフリカ大陸をグルリと回ってはないだろう。アラビア半島の紅海あたりで、下船してラクダの背に荷を積み替えて、地中海に出て、そこからまた帆船に荷を積み替えて、遠くヨーロッパまで運ばれていたんだろう。そんなことを考えると、とてもわくわくする。
小学生時代の私の愛読書は世界地図帳だった。毎日毎日地図帳の中で世界旅行をしている子供だった。その頃からどこか遠い外国に住みたいと思っていたので、案外少年時代の夢は、現在かなり叶っているような気がする。
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